旭川東高等学校東京同窓会
同好会

◎さんぽを楽しむ会

第9回 お茶の水・湯島・本郷コース

2012年11月14日(水)に開催されました。

同好会

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テニス同好会

開催日時

平成24年11月14日(水)10:00~

コース

JR御茶ノ水駅お茶の水橋口改札前集合(10:00)

→「お茶の水」の地名発祥の泉

→お茶の水橋(橋上から神田川を見下ろし地形の生い立ちを学ぶ)

→ニコライ堂 →聖橋 →湯島聖堂

→神田明神 →湯島天神 →麟祥院(春日局墓所)

→東大赤門・三四郎池・安田講堂・東大正門 →樋口一葉の碑

→食事処「福園酒家」で昼食(13:30~昼食会)

 

実施概要

 11月14日、旭川東高等学校東京同窓会第9回「さんぽを楽しむ会」は、「お茶の水・湯島・本郷」コースを、東高1期から27期までの総勢15名の参加で実施しました。当日はさわやかな秋晴れのさんぽ日和に恵まれました。今回も第3回より続いてわかりやすい説明が好評の郷土史家渡辺功一さんのご案内です。

 

 午前10時にJR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口集合。お茶の水橋のたもとの交番の裏には、お茶ノ水の碑があり、地名の謂れとなった将軍のお茶用の水として献上されたことがしのばれます。お茶の水橋から神田川を眺め、江戸時代に山を崩して堀を作ったため、現在の溪谷風の地形となったという説明を聞き、川を渡る地下鉄丸ノ内線の電車を眺めつつ、ニコライ堂へ。ニコライ堂は、正式名称を日本正教会東京復活大聖堂といい、国指定の重要文化財です。明治24年(1891)に大主教ニコライ・カサートキンによって建てられた緑色のドームを持つビザンティン様式の教会です。美しいステンドグラスは、外からではよくわかりませんでしたが、ご興味のある方は午後1時から3時半まで、聖堂内の一部を見学できるので、またの機会にどうぞ。

 

 神田川に架かる聖橋を渡って北側の湯島聖堂へ。聖橋の名前は、南のニコライ堂と北の湯島聖堂の二つの聖堂を結んでいるところからつけられたそうです。湯島聖堂は、寛永9年(1632)に林羅山が上野忍岡に建てた孔子廟を、元禄3年(1690)に徳川幕府5代将軍綱吉がこの地に移したものです。寛政9年(1797)に敷地を拡張して昌平坂学問所を開設し、幕府の学問所として江戸時代の大学の役割を担っていました。現在の建物は関東大震災の後、昭和10年(1935)に再建されたものです。黒塗りの重厚な孔子を祀った大成殿の前で、近所の保育園の子供たちが遊んでいました。

 

 湯島聖堂から昌平坂を登り、神田明神へ。正式名称は神田神社といい、前回訪れた日枝神社と並んで江戸の二大鎮守です。江戸城の鬼門を守る神社として、祭礼の行列は江戸城内に入ることを許された、将軍様から庶民までのまさに江戸総鎮守。野村胡堂の小説から生まれ、テレビ時代劇でおなじみの明神下の平次こと銭形平次の碑も境内にあります。

 

 神田明神から坂を下り、蔵前橋通りを渡り、また坂を登って湯島天神へ。学問の神様菅原道真を祀る神社の境内では、菊まつりが催されていました。泉鏡花の『婦系図』「湯島の境内」でも有名な湯島天神をあとにして、春日通を歩きその名のもとになった春日局が眠る麟祥院へ。春日局は3代将軍家光の乳母で、明智光秀の重臣・斉藤利三の娘であり、大奥の礎を築いた人物です。その墓の前には子供たちである稲葉家の墓を従え、世の中を見通せるようにと四方に穴が開いています。

 

 都会の真ん中とは思えない静かな佇まいの麟祥院から、東京大学へ。赤門から構内へ入り、加賀前田百万石の大名庭園の面影を残す三四郎池を眺め、安田講堂へ向かい、そこで記念撮影。昼食は本郷三丁目の福園酒家で、リーズナブルながら美味しい中華とアルコールを満喫しました。

 

 今回は約1万歩のさんぽで楽しいひと時を過ごしました。私も中央大学へ進学したころ通った懐かしい道を歩くことができました。いつもながら、見慣れた街でも思いがけない新発見を体験させてくださる渡辺さんに、改めて感謝します。次回春は下町情緒あふれる谷根千へ出かける予定です。多くの皆様の参加をおまちしております。(27期 砂澤祐子記)